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25 <君は全宇宙を. . . > <Tu mettrais. . . >


     25 <君は全宇宙を. . . >

君は全宇宙を君の閨房に移しそうだ、
みだらな女! 倦怠が君の魂を残酷にしている。
この奇妙な戯れに対して君の歯を鍛えるには、
毎日まぐさ棚に心臓が一つ必要だ。
君の眼は、店のように、
公の祭りの燃えさかる燭台のように輝き、
これ見よがしに借りものの力を使っている。
眼の美の法則を決して知らないで。

盲でつんぼの機械だ、残忍性では実り多い!
有益な器具、世界の血を飲む人、
どうして君は恥ずかしくないのか、どんな鏡の前でも
君の色香があせていくのを、どうして見なかったのか?
君が自分を物知りだと思っている、この悪の権威は
今まで自分を恐怖で尻込みさせたことがなかったのか、
隠された構想において偉大な自然が、
君を使う時に、オー女、オー罪の女王、
― 君、卑しい獣を、 ―天才を捏ね上げるために?

オー泥まみれの権威! 崇高な恥辱!


24 <私は君をあがめる. . . ><Je t'adore. . . >


     24 <私は君をあがめる. . . >

私は君を崇める、夜の大空と同じくらいに。
オー悲しみの器、オー高貴で寡黙な女、
私は君、美しい女を愛する、私を避けるだけに一層。
そして君、私の夜の飾りが、私の両腕を
広大な青空から隔てる距離を、もっと皮肉を込めて
積み重ねているらしいだけに一層。

私は前進して攻撃し、よじ登って襲いかかる、
死骸をめざす蛆虫の一群のように。
そして私が執着するのは、容赦なく残忍なオー獣!
君がもっと美しい、その冷たさまでも!


23 髪 La Chevelure


          23 髪

オーふさふさした髪、うなじの上まで波打っている!
オー巻き毛! オー香り、物憂さで満ちている!
恍惚! 今宵うす暗い寝室を
この髪のなかに眠るいくつもの思い出で満たすために、
私はこの髪をハンカチのように空中で振りたい!

物憂げなアジアと燃えるアフリカ、
遠い、いない、ほとんど亡くなった世界の全てが
君の深い所、アロマの森で生きている!
別の人々の心が音楽の上を漕ぎ進むように、
私のそれは、オーおまえ!、君の香りの上を泳いでいる。

私は向こうへ行こう。そこは木と人が、精気にあふれ、
酷暑の気候のもとに、久しくうっとりしている。
強い編毛が、私を連れ出す波であれ!
黒檀の海の君は、輝くばかりの夢を含んでいる。
帆、漕ぎ手、旗そしてマストについての。

よく響く港、そこで私の魂は、香り、音、色を
なみなみと飲むことができる。
そこで船々は、ゴールドとモアレのなかをすべり、
それらの巨大な腕々を開く。永遠の熱気が震える
清らかな空の栄光を抱きしめるために。

私は陶酔好きな私の頭を、この黒い海原に沈める。
そこにはもうひとつの海原が隠されている。
すると横揺れが愛撫する私の鋭敏な心は、あなたを
再び見つけることができるだろう。オー実り多い怠惰、
かぐわしい余暇の限りない揺らめき!

青い髪、暗闇を張りつめたテント
あなたは私に広大でまるい空の青を返してくれる。
よじったあなたの髪の房々の、にこ毛の生えた辺りで
私は熱烈に酔いしれる、ココヤシの油と
麝香と瀝青のまじった芳香に。

久しく! いつも! 私の手は君の重い長髪のなかに
ルビー、真珠、そしてサファイアをまき散らそう、
私の願望に君が決して耳を貸さないことのないようにと!
君は、私が夢見るオアシスではないのか、そして
私が思い出のワインをじっくり飲む瓢ではないのか?


22 異国の香り Parfum exotique


       22 異国の香り

両目を閉じ、秋の暖かな夕暮れに、
君の温かな乳房のにおいをかぐと、
幸せな浜辺が広がっているのが見える。
そこは単調な太陽の火がまぶしく照らしている。

怠惰の島、その自然は変わった木々や
おいしい果実をもたらしている。
男たち、その身体は細くたくましい、
そして女たち、その目は率直で驚かせる。

感じのいい気候へと君のにおいに導かれ、
帆やマストでいっぱいの港が見える。
それらは今も海の波によって疲れ切っていて、

タマリンドの香りが、
空中をめぐり、私の鼻孔をふくらませ、
私の魂のなかで、水夫たちの歌にまじっている間に。


21a 宝石 Les Bijoux


       21a 宝石

いとしの女は裸だった、それも、私の心を知っていたので、
彼女はよく響く宝石類しか身につけていなかった。
その豪華な装い一式は、勝利者の様子を彼女に与えていた。
その様子はサラセンの女奴隷の幸運な日々を見せている。

踊りながら、その装いが活発でからかいの音を立てるとき、
金属と石の輝くこの世界は
陶酔で私を魅了する。それで私は
音が光に混ざる状況を熱烈に愛するのだ。

ところで彼女は横たわり、愛されていた。
そして寝椅子の上から満足げに微笑んでいた。
海のように深く優しい私の愛に、
彼女の方への、断崖に向かうように込みあげる愛に。

私に注ぐ両の眼、飼いならされた虎のよう、
ぼんやりと夢見がちに、彼女は色々なポーズを試していた。
しかも淫欲に結ばれた無邪気さは
さまざまな変身に新しい魅力を与えていた。

そして彼女の腕と脚、太ももと腰は、
油のように艶があり、白鳥のようにしなやかで、
私の透視する平静な眼の前をよぎった。
しかも彼女の腹と乳房は、私のブドウの房であり、

近寄ってきたものだ。悪の天使よりも甘えん坊で、
私の魂が置かれていた休息を邪魔するために、
そして私の魂を、静かに孤独に座っていた
水晶の岩から落すために。

髭の生えていない少年の上半身にアンティオペーの腰を
つないだのを、新しいデッサンによって見ると信じていた。
それほどその胴は骨盤を強調させていた。
鹿毛色と褐色の顔色への化粧は見事だった!

― そしてランプはあきらめて消え、
暖炉だけが寝室を照らし、
燃え立つ溜息を発するたびごとに、
その琥珀色の肌を血でいっぱいにしていた!


21 美への賛歌


       21 美への賛歌

君は深い天空から来るのか、深淵から出て来るのか、
オー「美」よ? 君の眼差しは、地獄のようで神々しく、
善行と犯罪を区別しないで注ぐ。
そのために君を葡萄酒と比べることができる。

君はその目に、夕日と暁を含んでいる。
君は香りを放つ、雷雨の夕方のように。
君のキスはほれ薬、君の口は古代の壺
それらは英雄を臆病にするし、子供を勇敢にする。

君は黒く深い穴から出て来るのか、天体から降りて来るのか?
魅せられた「運命」は、犬のように君のペチコートを追う。
君は気まぐれに喜びと災いの種をまき、
すべてを支配し何も責任を取らない。

「美」よ、君は死者たちの上を歩く、ばかにしながら。
君の宝石らのひとつ「恐怖」は、なかなか魅力的だ、
そして「殺人」は、君の好きな安宝石らのなかにあるが、
傲慢な君の腹の上で愛をこめて踊る。

目がくらんだカゲロウは、ロウソクの君に飛んで行き、
ぱちぱち音をたて、燃えて言う、「この炎を祝福しよう!」
そのあえぐ恋人は、美女の上に屈み
自分の墓を愛撫している瀕死の人のようだ。

君が天からか地獄からか来ようと、それが何だ、
オー「美」よ! 法外な、恐ろしい、無邪気な怪物よ!
もし君の目、君のほほえみ、君の足が、私の愛し
かつて知らなかった「無限」の扉を私に開くのならば?

サタンか神からの出か、それが何だ?「天使」か「人魚」、
それが何だ、もし君が、― ビロードの眼の妖精、
リズム、香り、ほのかな光、オーわが唯一の女王!―
全世界の醜さを減らし、瞬間ごとの重みを減らすならば?


20 仮面

 
        20 仮面

       ルネッサンス趣味の寓意的彫像
       彫像作家エルネスト クリフトフに

じっくりと見よう、フィレンツェ風に優美なこの宝物を。
筋肉質のこの肉体のうねりのなかに
神々しい姉妹、「優雅」と「力」が豊富にある。
この女性は、真に奇跡の作品、
神々しく頑丈で、惚れ惚れするほどほっそりしていて、
豪華なベッドの上に君臨するために作られている。
高位聖職者あるいは王侯の気晴らしを魅了するためにも。

―さらに、見よ、上等で官能的な、この微笑みを、
そこでは「うぬぼれ」が恍惚を引きずっている。
陰険で、物憂げで、嘲笑する、この長い眼差しを、
ヴェールですっかり囲まれた、この可憐な顔を。
それぞれの特徴が、勝利者の雰囲気で我々に語っている。
≪「快楽」が私を呼び、「愛」が私に王冠をかぶせるの!≫
多くの威厳を授けられたこの存在に
見よ、なんと可愛らしさが刺激的な魅力を与えていることか!
近づこう、そして彼女の美しさの周りをまわろう。

オー芸術の冒瀆!オー致命的な不意打ち!
神々しい肉体の女は、幸福を約束しているが、
上方が双頭の怪物で終わっているぞ!

―いや違う! 仮面で、誘惑の飾りでしかないのだ、
こちらの顔は。甘美なしかめ面で輝いている。
そして、注視せよ、ここにある、恐ろしくひきつった
本当の頭が、本物の顔が。
うそをつく顔のかげで、のけぞっている。
哀れな大きな美女! 君の涙の
すばらしい大河は、心配する私の心に達している。
君の嘘は私を酔わせる、それゆえ私の魂は、たっぷりと
飲むのだ、「苦悩」が君の両目から湧き出る流れを!

―しかしなぜ彼女は泣いているのか? 彼女は、完璧な
美女で、征服された人類を彼女の足下に置きもしよう、
どの謎の病気が、競技者の彼女の脇腹をかじっているのか?

―彼女は泣く、愚か者、なぜなら彼女が生きてきたからだ!
そして彼女が生きているからだ! しかし彼女が特に
嘆くのは、彼女を両膝まで震わせるのは、
明日も、アー! また生きなければならないからだ!
明日も、明後日も、いつまでも! ―我々と同じく!




19 巨大女


        19 巨大女

むかし「自然」がその強いむら気をもち
毎日、怪物のような子供たちを孕んでいた頃には、
若い巨大女のそばに、私は好んで暮らしただろう、
女王の足元の享楽的な猫のように。

私は好んだだろう、彼女の体が魂とともに花開き、
恐るべき戯れなかで自由に成長することを眺めるのを。
彼女の心が暗い炎を抱いているかどうかを
その両目に浮かぶ潤んだ霧から判断するのを。

その見事な体の線を心ゆくまで、くまなく歩き回るのを。
その巨大な膝の斜面を這い進むのを、
また時々夏に、不健康な日ざしが、

くたびれた彼女を、野原を通して横にさせるとき、
その乳房の陰で、のんびり眠るのを。
まるで山のふもとにある平穏な小集落のように。


18 理想


         18 理想

決して挿絵にあるそれらの美女たちではないのだ、
傷んだ商品、ろくでなしの世紀に生まれていて、
編上靴をはいたそれらの足、カスタネットをもった指
でもないのだ、私の心のような心を満足させ得るものは。

私は施療院にいる美女たちのさえずっている群れを
萎黄病の詩人、ガヴァルニに任せる。
なぜなら私は、それらの青ざめたバラたちのなかに
私の理想の赤に似た花を見出し得ないからだ。

深淵のように底深いこの心に必要なのは、
あなただ、マクベス夫人、罪に強力な魂、
烈風の気候に花咲いたアイスキュロスの夢。

あるいは君だ、偉大な「夜」、ミケランジェロの娘、
奇妙なポーズで穏やかに
巨人族の口にあう胸をよじっている!


17 美


          17 美

私は美しい、オー死すべき人間たち! 石の夢のように、
そして私の胸は、各人がかわるがわる傷ついたところで、
永遠で無言の愛を物質のように
詩人に吹き込むために作られている。

私は青空に君臨している。不可解なスフィンクスのように。
私は雪の心を白鳥の白と結びつける。
私は線を動かす運動を嫌悪する。
そして決して私は泣かないし、決して私は笑わない。

詩人たちは、私の偉大な態度を前にして、それは
誇らしいモニュメントから借りたかに見えるが、
厳しい研究に彼らの日々を使い尽くすだろう。

なぜなら私は、それらの素直な恋人たちを魅了するために、
万物をより美しくする澄んだ鏡をもっているから。
私の目、永遠の光をもつ私の大きな目!


16 傲慢の罰


        16 傲慢の罰

あの驚くべき時代に、それは「神学」が
最も活気と精力にあふれ、花開いたときだが、
人の話によれば、飛びぬけて偉大な博士がある日
― 無関心な人々の心をこじ開け、
暗い奥底のなかの彼らを感動させた後で、
純粋な「精霊たち」だけがたぶん来ていた
特異で彼自身知らない道を
天の栄光に向かって踏み越えた後で、―
あまりにも高く登った男のように、パニックに陥り、
悪魔の慢心に我を忘れ、叫んだということだ。
≪イエス、ちっちゃいイエス! 君を大いに高く推したぞ!
だが、もし私が君の鎧のすき間に刃向かう気だったなら、
君の恥は君の栄光と同等に位置するだろう、
そして君はもう笑うべき胎児にしか過ぎないだろう!≫

直ちに彼の理性は無くなった。
その太陽の輝きはヴェールをかけたように曇った。
すべてのカオスが循環した。その知性、
昔となった生ける伽藍のなかで。それは秩序と豪奢に
満ち、その天井の下で彼には多大な栄誉となっていた。
沈黙と夜が彼のなかに住みついた。
まるで鍵をなくした地下墓所のなかのように。
その時から彼は道にいる獣のようだった。
それも、目が見えず、野原を横切り、
夏冬の区別もつかない彼が出かけた時は、
汚く、無用で、廃物同然の醜さで、
子供たちの楽しみと笑いぐさになっていた。


15 冥府のドン ファン


     15 冥府のドン ファン

ドン ファンが地下の川の方へ降り、
渡し守カロンに硬貨を与えた時、
ある陰気な乞食は、アンティステネスのような荒々しい
目をして、復讐の強い手で、それぞれの櫂をつかんだ。

垂れた乳房を見せ、服の前をはだけて、
女たちは黒い天空の下で身をくねらせていた、
それも、ささげられた生贄の大群のようにして、
彼の後ろで、牛の長いうなり声を彼女らは引きずっていた。

スガナレルは笑いながら給金を請求していた、
ドン ルイスは震える指で
岸辺にさまよう全ての死者らに、
自分の白髪頭を冷やかした大胆な息子をさし示したときに。

喪服の下で震えながら、貞節でやせたエルヴィールは、
背信の夫で過去に彼女の恋人だった男の近くで、
最高のほほ笑みを彼に求めているようだった、
それは彼の初めての誓いの優しさが輝いていたが。

甲冑姿で直立した、背の高い石の男は、
舵をもち、黒い流れを切っていた。
だが静かな英雄は、長剣にもたれ、
その航跡を眺め、何ものにも目をやろうとしないでいた。


14 人間と海


        14 人間と海

自由な人間、いつまでも君は海をいとおしむだろう!
海は君の鏡だ。その波の限りない逆巻きのなかに
君は自分の魂を凝視する。
そして君の精神は、苦さで劣らずの深淵だ。

君は好んで自分の心象の胸中に飛びこむ。
君は両目と両腕でそれを抱き、君の心は
その自分のざわめきから時には気をそらす、
不屈で野生のその嘆き声を聞いて。

君ら、君と海ともどもは、暗く控えめだ。
人間、誰も君の深淵の深さを計測しなかった、
オー海、誰も君の内奥の富を知らないでいた、
君らが自分の秘密を守るのに執着しているからだ!

しかしながら数え切れない世紀の間、
君らは哀れみも悔いもなく、君らと戦っている、
それほど君らは、殺戮と死を愛している、
オー永遠の闘士たち、オー容赦ない兄弟たち!


13 旅するボヘミアン


     13 旅するボヘミアン

預言者の種族は、燃える瞳で
昨日街道に身を移した、幼児を背負い、
あるいは、そのすばらしい食欲に
いつも用意のできた宝、垂れた乳房をゆだねながら。

その男たちは輝く武器の下を歩いて行く、
彼らの家族が身を寄せる荷車に沿って。
消えた空想の陰気な後悔によって
重くされた目を空に向かって巡らせながら。

砂の多い砦の奥から、コオロギは、
彼らが通過するのを見ながら、その歌声を倍加している。
彼らを愛する大地の女神キュベレは、彼女の緑を茂らせ、

岩山から清水を流し、砂漠を花で飾らせる、
その旅人たちの前で。彼らに開かれているのは
未来の暗闇の、いつもの世界。


12 前世


         12 前世

私は壮大な柱廊の下に長い間住んだ、
海のいくつもの太陽は、そこを幾千もの火で染めていた、
その大きな列柱は、垂直にして壮大で、
夕方、そこを玄武岩の洞窟のようにしていた。

波のうねりが、天の像を映して巻き込みながら、
荘厳で神秘の仕方で混ぜていたのは、
その豊かな音楽の、全能の響きと
私の目に映った夕日の色。

そこなのだ、私が穏やかな逸楽に生きたのは、
碧空、波々、壮麗さの真ん中で、
香りがしみこんだ裸の奴隷たちに囲まれて。

彼らは棕櫚の葉で私の額を涼しくしていた、
そして唯一の心配りは、私を憔悴させていた
苦悩の秘密を掘り下げることだった。


11 不運


         11 不運

これほどの重荷を持ち上げるには、
シシュフォス、きみの元気が必要だろう!
仕事に精を出す気はあるにもかかわらず、
芸術」は長く、「時」は短い。

名高い墓から遠く離れ、
人里離れた墓地に向かって、
私の心臓は、かすかな太鼓のように、
しだいに葬送行進曲を打ち鳴らしている。

―多くの宝石は埋もれて眠っている、
暗闇と忘却のなかで、
つるはしとボーリング機からはるかに離れて。

多くの花は心ならずも
秘密のような甘いその香りを放っている、
深い孤独のなかで。


10 敵


          10 敵

私の青春は、暗闇の雷雨でしかなかった、
そこかしこ、輝く日光によって貫かれていたが。
雷と雨が大損害を生じさせた、
私の庭に残っているのは、ごく少数の赤い実だ。

さて私は思想の秋にかかわってしまっている、
それなのに、洪水が墓のように大きな穴々を掘り
その水につかった土地を、シャベルと熊手を使って
新たにまとめなければならない。

そして誰が知ろう、私の夢見る新しい花々が
砂浜のように洗われたこの土壌のなかに
それらの活力となる神秘の糧を見出すかどうかを。

―オー苦痛!オー苦痛! 「時」は生命を食べている、
しかもその難解な「敵」は、われらの心臓をかじり、
われらの失う血で、増大し強固になる!


9 劣った修道士

     
       9 劣った修道士

昔の修道院の回廊というものは、大きな壁に
神聖な真理を絵にして並べていた。
その効果は、敬虔な心を底から温め、
厳格な生活方法の冷たさを和らげていた。

キリストのまいた種が花開いていたその時代、
今はあまり引き合いにならない卓越した修道士が
一人ならず、葬式の場をアトリエとみなし、
率直に死をたたえていた。

―私の魂は墓だ、劣った共住修道士の私が
ずっと前から歩き回り、住んでいるところ。
忌まわしいこの回廊の壁々を飾るものは何もない。

オー怠惰な修道士!私はいつ
私の悲しい逆境の今も続く光景を
私の手で作品にし、私の目で愛することができるのか?


8 金で動くミューズ

      
       8 金で動くミューズ

オーわが心のミューズ、宮殿の愛好者、
きみは、一月がその北風の神々を放つとき、
雪の晩の黒い倦怠のあいだに、きみの紫色の両足を
暖めるための燃えさしを持っているだろうか?

きみはじゃあ、よろい戸にさし込む夜の光で
大理石模様のきみの肩をよみがえらせるのか?
きみの財布はきみの宮殿と同じく空っぽだから、
蒼空のドームから、金を採取するのか?

きみは、毎晩のパンを得るために、
聖歌隊の子供のように、香炉を振ったり、
ほとんど信じない讃歌を歌ったり、

あるいは、空腹の大道芸人のように、きみの色気と人の
知らない涙にぬれたきみの笑いをさらさなければならない、
庶民の腹をよじらすために。


7 病気のミューズ

     
         7 病気ミューズ

私の哀れなミューズ、アー!今朝はいったいどうした?
きみの落ちくぼんだ目には夜の幻たちが住みついている、
しかも私が見るのは、かわるがわるきみの顔色に映される
狂気と恐怖、冷たく無口だ。

緑がかった女夢魔やピンクの小悪魔が
彼女らの壺から、きみに恐れと恋愛を注いだのか?
悪夢が、横暴で反抗的な拳によって、
きみを伝説的なミントゥルナエの沼底で溺れさせたのか?

私は願っている、健康のにおいを発する
きみの胸が、いつも強い思考力の訪れであることを、
そしてキリスト教徒のきみの血が律動して流れることを

古代の音節にある数々の響きのように。
そこでは歌の父太陽神と、収穫を司る偉大な牧神が
かわるがわる君臨している。


6 灯台たち

 
       6  灯台たち

ルーベンス、忘却の河、怠惰の楽園
輝く肉の枕、そこでは愛することが不可能、
しかし生命は流れ込み絶えず揺れ動いている、
空の大気や海のなかの海のように。

レオナルドヴィンチ、深く暗い鏡、
そこでは魅惑的な天使たちが、なぞに満ちた
やさしい微笑を浮かべ、その国を囲む
氷河や松の陰に姿を現している。

レンブラント、悲惨な施療院、ささやきが満ちあふれ、
キリスト像のついた大きな十字架がただ一本飾られている、
そこでは涙ながらの祈りが汚物から立ちのぼり、
ひと筋の冬の光が不意に横切っている。

ミケランジェロ、漠然とした場所、そこで見えるのは
キリストたちに交じるヘラクレスたち、
そして、すっくと立ち上がる強い亡霊たち、
かれらの屍衣を夕暮れに、指を伸ばし引きちぎっている。

ボクサーの怒り、半獣神の破廉恥、
きみは、従卒の美を拾い集めることができた、
傲慢でふくれた偉大なる心、虚弱で黄ばんだ男、
ピュジェ、徒刑囚らの憂鬱な帝王。

ヴァトー、あの謝肉祭、そこでは高名なる人々が、
蝶のように、光り輝きながらさまよっていて、
新しく軽い舞台装置が、渦巻く舞踏会に狂気を注ぐ
シャンデリアに照らされている。

ゴヤ、悪夢、未知の事柄でいっぱいだ、
サバトのさなかで煮られている胎児で、
鏡に向かう老婆たちで、そして全裸の少女たちで、
彼女たちは悪魔らを誘惑するために、靴下を直している。

ドラクロワ、血の湖、悪い天使らが出没している、
常緑の樅の林が影を落としている、
そこでは、陰鬱な空の下で、奇妙なファンファーレが
過ぎて行く、ウェーバーの押し殺された溜息のように。

これらの呪い、これらの冒瀆、これらの嘆き、
これらの忘我、これらの叫び、これらの涙、これらの賛歌は、
無数の迷路を通って繰り返し響くひとつの木霊だ。
それは死すべき人間にとってひとつの神の阿片だ!

それはひとつの叫び、無数の歩哨により繰り返される、
ひとつの命令、無数の伝声管により返信される。
それはひとつの灯台、無数の城砦にともされる、
ひとつの呼び声、大きな森で迷っている狩人たちの!

なぜなら、主よ、それはまさにわれらの尊厳について
われらが示しうる最良の証言だからだ、
時代から時代へ巡り、あなたの永遠の岸辺で
消滅することになる、その熱烈なむせび泣きこそは!



    5 「私が愛する思い出は・・・」

私が愛する思い出は、あの裸の時代、
太陽神が彫像たちを好んで金色にしていた。
その頃、男と女は、身軽に
偽りなく、不安なく、楽しんだものだ。
そして、多情な空が彼らの背骨を愛撫したので、
彼らは気品ある諸器官の健康を行使していた。
大地の女神はその頃、豊かな産物にめぐまれ、
その子供たちを費用のかかる重荷とは少しも思わず、
普遍的な優しさでふくれた心をもつ雌オオカミであって、
褐色の乳房で世界を潤していた。
男は、優雅で、たくましく、頑健で
彼を王と呼ぶ美女たちを誇りにする権利があった。
果実たちは、凌辱がまったくなく、ひび割れひとつなく、
その滑らかで締まった果肉は、噛みつくことを要請していた!

詩人が今日、そうした生まれつきの偉大さを
男の裸や女のそれを眺めさせる場所で
理解したくても、
暗闇の悪寒が私の魂を包むのを感じるばかりだ、
激しい恐怖に満ちた、その黒い場面を前にして。
オー奇形者たち、彼らの衣服を嘆いている!
オー滑稽な胴体! 仮面にふさわしいトルソー!
オー哀れな肉体よ、ねじれ、やせ、腹が出て、ぶよぶよだ、
容赦なくて晴朗である実用の神が、
子孫を青銅の産着でくるんだのだ!
そして君ら、女らよ、アー!大ろうそくのように蒼白だ、
放蕩が彼女らをかじり、飼育している!
それから君ら、処女らよ、母の悪徳の遺伝と
生殖力の醜さのすべてを引きずっているのだ!

われら腐敗した国民は、確かに、
古代の住民に知られていない美をもっている。
心の潰瘍によってかじられた顔、
言うならば憔悴の美だ。
しかし、われらの遅すぎるミューズのそんな発明も
病的な種族が青春に対して、深い敬意を返すことを
決して妨げはすまい、
― 聖なる青春に対して、素朴な様子、優しい額、
流れる水のように澄んで明るい目に対して、
空の青、鳥たち、花々のように
その香り、その歌、その心地よい熱気を
気楽に、すべてのものに与えている青春に対して!


4 万物照応


         4 万物照応

自然は神殿、そこでは生ける柱たちが
時々ざわめいた言葉を発する。
人間はそこを通る、象徴の森を横切って。
森は親しげな眼差しで人間を見ている。

夜のように光のように広い、
暗い深い、統一のなかで遠くからまじりあう
長い木霊たちと同じく、
におい、色そして音は応えあう。

子供の肌のように爽やかなにおいがある、
オーボエのようにかぐわしいのも、草原のように緑のも、
― 他に、腐敗したのは、豊かでそして勝ち誇っていて、

無限な物の広がりを持ち、
竜涎香、麝香、安息香そして香のように、
精神と感覚の激情を歌う。


3 上昇  ボードレール

 
        3 上昇

湖沼の上方に、渓谷、
山々、森、雲、海原の上方に、
太陽の彼方に、エーテルの彼方に、
星々をちりばめた天球の果ての彼方に、

私の精神、きみは軽快に活動する、
そして、波間でうっとりする優れた泳ぎ手のように、
きみは深い無限のなかを楽しく縦横に走っている、
言語を絶する雄々しい快楽を伴いながら。

飛び立てよ、病の瘴気から遥か遠くへ、
洗い清めに行け、上層の大気のなかに、
そして飲むのだ、純粋で神のリキュールのような、
明るい火を、それはその澄んだ空間に満ちている。

霧のかかった生活に重くのしかかる
数々の心配事と悲しみを後にして、
幸いなのだ、力強い羽ばたきで、光あふれる
穏やかな園へ飛び出すことができる人は、

その考えが、ヒバリのように、
朝、空に向かって自由に飛び立つ人は、
― 人生のうえを滑空し、苦もなく
花々や無言の物たちの言葉を理解する人は!



2 アホウドリ L'Albatros  ボードレール


         2 アホウドリ

たびたび、気晴らしに、船乗りたちは
アホウドリを獲る、大海原の巨大な鳥たち、
旅の無頓着な道連れで、
苦い淵をすべる船についてくる。

彼らがそれらを甲板に下ろすやいなや、
その青空の王者たちは、ぎこちなく恥じるように、
オールのような白く大きな翼を
両脇にみじめに引きずらせている。

その翼のある旅人は、なんと不器用で無気力なことか!
彼は、少し前ハンサムだったが、なんて喜劇で醜いんだ!
ある者はパイプでくちばしを苛立たせ、
他の者は飛んでいた不具者を、びっこを引きながら真似る!

詩人はその大群の王者に似ている、
嵐に出没し、射手をものともしないが、
地上の流刑になり、勢子らの声のなかでは、
巨大な翼がその歩みの妨げになる。



憂鬱と理想  1 祝福  ボードレール


        
         憂鬱と理想


          1 祝福

崇高な力の意志によって、
詩人がこの倦怠させる世界に現れるとき、
その母は恐怖にかられ、多くの冒涜の言葉とともに
両のこぶしを握りしめる、彼女を憐れむ神に向かって。

―《 ああ! なんで私は絡んだ鎖蛇を産まなかったのか、
こんな笑い者を育てるくらいなら!
呪われよ、はかない快楽のあの夜め、
そのとき私の腹は私の償いを孕んだ!

あなたが私をすべての女のなかからお選びになったから、
私の情けない夫を嫌っているためで、
そして私が火のなかに恋文のように、あのちぢこまった
モンスターを投げ出すことができないから、

私はあなたの意地悪でできた、この呪われた道具の上で、
私を苦しめるあなたの憎悪を跳ね返らせましょう、
そして私はこの悲惨な木を十分ねじ曲げましょう、
するとそれは臭い芽を生じることができないのよ!》

彼女はそういうわけで彼女の憎悪の泡を飲み込む、
そして、永遠の意図を理解しないで、
彼女自身はゲヘナの谷の奥に、母性の罪に
割り当てられた火刑の薪の山を準備する。

それでも、ある天使の目に見えない保護の下で、
相続権を奪われたその子は太陽に酔っている、
そして彼が何を飲んでも、何を食べても、
赤いネクタルとアンブロシアを見いだしている。

彼は風と遊び、雲と話をする、
歌いながら十字架の道に酔っている。
一方精霊は、巡礼のなかの彼につきまとうが、
森の鳥のように陽気な彼を見て涙する。

彼が愛したい全ての人々は、彼を恐る恐る見つめている、
または、彼の穏やかさをいいことに、
彼にうめき声をださせようと競って追い求め、
過酷なことを彼に試みている。

彼の口に用意されたパンや葡萄酒のなかに
彼らは汚い唾入りの灰を混ぜる。
偽善で彼らは彼が触ったものを投げ捨て、
彼の足跡を彼らが踏んでしまったと告白する。

彼の妻は、公衆の面前でしだいに声を張り上げていく。
「彼が私をあがめるほど美しいと思っているから、
私は古代の偶像たちの役目をいたしましょう、
そしてそれらのように、私を金箔の体にさせたい。

私はナルドの香油、香、ミルラ、
跪拝、肉、葡萄酒に陶酔しましょう。
私を称賛する心から、神への崇拝を笑いながら
強奪できるかどうかを知るために!

その不信心な笑劇に退屈したら、
私のかぼそくも強い手を彼に置くわ。
そしてハーピーに似た私の爪々は
彼の心臓まで道を開くことができる。

震えてぴくぴく動く小鳥のような
その真っ赤な心臓を彼の胸から引き抜く、
そして私の大好きな動物に満腹させるため、
私はそれを動物に投げ捨てる、地面に冷やかに!」

天に向かって、そこはその目が光に満ちた玉座を
認めるが、穏やかな詩人は敬虔な両腕を上げる、
するとその人の明晰な精神による巨大な閃光が
その人から激怒した民衆の様子を隠す。

―「祝福されよ我が神、その方は我らに苦悩を与える、
我らの不道徳に対する神の薬のように、
神聖な逸楽に対する、最もよい、最も純粋で
強者たちを準備するエキスのように!

私は知っている、あなたが神聖な軍団の
至福の横列に、詩人のための場所を残されたことを、
そしてあなたが座天使、力天使、主天使たちの
永遠の祝祭にその人を招待されたことを。

私は知っている、苦悩が唯一の高貴であることを、
地上と地獄はそれを決してかじることができない、
そして私の神秘の冠を編むためには
すべての時とすべての世界に課税すべきことを。

古代パルミラの失われた宝石
未知の金属、海の真珠が、あなたの手で
ちりばめられても、十分であるはずがない、
まばゆく澄んだ、この美しい王冠に対しては。

なぜならこの王冠は、原初の光線の神聖な炉で
汲みとられる純粋な光でしか作られないのだから、
そして死すべき目というものは、燦然と輝いても、
その光を映す、暗く悲しげな鏡でしかない!」




追憶

           追憶

あの年は皇帝のプリンスが生まれた年で、澄みきった
パリの大いに心のこもった思い出をぼくに残している。
そこでは金色や雪色のNの文字が、
宮殿の鉄柵や回転木馬の観覧席で、
光り輝いていた。トリコロールのリボンで飾られて。
くたびれた大帽子、花柄の暖かいチョッキ
古びたフロックコートを着た人々、そして安食堂での
昔の労働者らの歌々がひびく人々の渦のなかで、
撒かれたショールの上を、皇帝は進む。黒い
正装で、聖スペイン女性とともに、あの宵。

             フランソワ コペ



あほ老人の思い出

       
         あほ老人の思い出

ごめん、父さん!
               若い頃、田舎の縁日で、
わしは、撃ったすべてが当たる平凡な射的場じゃなくて、
叫びに満ちあふれた場所を探していた、そこではロバども
が脇腹を疲れさせ、血の色の長い管をおっ広げていたが
わしはそれをいまだに合点しない!. . .
                   次に母さん、
その下着はひどく臭っていた、
裾がしわしわで、果物みたいに黄色じゃったけど、
母は音を立ててベッドに上がる人で、
-仕事の申し子じゃったが、-熟女の太腿をして、
下着をしわにするひどく大きな腰をして、
わしに口には出せない熱いものをくれた!. . .

もっと露骨で、もっと静かに恥ずかしかったのは、
妹が、学校帰りに氷の上で長い間、木靴をすり減らして
いたが、おしっこをしていて、引き締まったピンク
下の唇から、わんぱくな尿が流れ出てくるのを
じっと見ている時じゃった!. . .

あっ すまん!
       わしは時おり父を思い浮かべていた。
晩に、トランプ遊びやもっときわどい言葉、
近所の人、そしてわしは遠ざけられ、色々見えた. . .
-父親とは困惑させるものじゃから!-色々わかった! . . .
彼の膝、時おり優しくする、彼のズボン、わしの指が
そのすき間を開けたがっていた、. . . -おお!だめ!-
父親の大きく、黒く、固いヤツをさわるためにじゃが、
毛深い手はわしを揺すってくれていた!. . .

               わしは黙っていたい
壺、柄のついた皿、屋根裏部屋でちらっと見た、
赤いしるしでいっぱいの暦、ほつし木綿の籠、
聖書、便所、女中、
聖母像、キリスト像のついた十字架. . .

                  おお!誰も
あれ程しばしば動揺したり、驚いたりはしなかったぞ!
そして今、許しがわしに与えられますように、
というのは、下劣な官能がわしをその犠牲者にしたからじゃ、
わしは若い頃の罪を告白しておる!. . .
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
それから!-主に話すことをわしに許してくれ!
なぜ思春期が遅れ、雁首の不幸が
頑固で調べまくられるのか? なぜ下腹の
陰りがとても遅いのか? そして無数の恐怖が
黒い小石のように、いつも喜びを埋めているのか?

-わしはね、いつも仰天してきた。何を知るべきか?
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
許された?. . .
       青い足温袋をまたはいてください、
父さん。
       おお、あの子供時代!・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・  -では、男のしっぽを皆引っぱろう!

             フランソワ コペ
             A. R.



憂鬱な活写、ベルモンテから


      憂鬱な活写、ベルモンテから

            ¯¯¯¯¯¯¯¯
いったいこの不可解で陰気な神秘劇は何なのか?
どうして、彼らの白い帆を噴き出さないで、沈むのか、
    王家の艤装をした、とても若い小舟は?

            ¯¯¯¯¯¯¯¯
われらの涙壺の苦しみを覆そう。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
    愛はその姉、友情を犠牲にして生きようとし、
    友情はその弟、愛を犠牲にして生きる
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
王杖は、敬われることがわずかだが、
偉大なカルヴァリーの丘の十字架にすぎない―
諸国民の火山の上の!

            ¯¯¯¯¯¯¯¯
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
おお!名誉はきみの雄々しい口髭の上に流れていた。

            ¯¯¯¯¯¯¯¯
             ベルモンテ、
             原型的パルナシアン。





[ 枕元の書物 . . . ]


        [ 枕元の書物 . . . ]

枕元の書物として、心静かな芸術の書物、
オーベルマンやジャンリス、ヴェル-ヴェルやリュトラン、
新刊書はうんざりだ、うっとうしく突飛で、
ぼくは、老年がついにやって来たから、
ヴェネッティ博士の「概説」も付け加えたい。
ぼくは、愚かな大衆から戻って来て、
不可欠なデッサンの古風な魅力を味わえるだろう。
作家や版画家は性の貧困を金色に表現してきたが、
これは奮い立たせる書物ではないか、
ヴェネッティ博士の「夫婦愛の概説」。

               F. コペ
               A. R.



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