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夏の悲しみ   マラルメ


           夏の悲しみ

   太陽は、砂の上、おお戦う女が眠っているが、
   金色のきみの髪のなかで悩ましい湯船を熱くしている、
   そして、敵の頬に香を焼きつくして、
   恋の飲み物を涙に混ぜている。

   その白い火炎の変わらない小休止は
   悲しんだきみに言わせた、おお私のおびえた接吻よ、
   《私たちは決してミイラなんかにはならないわ、
   古い砂漠と幸福な椰子の下で!》

   だがきみの髪は心地よい流れ、
   そこに震えなく溺れるのは我々に取りつく魂
   そして見いだすのはきみが知らないあの虚無!

   私はきみの涙で濡れたおしろいを味わおう、
   きみが強打したその心に、それが青空と石の
   無感覚を与えることができるのかを認めるために。
   




出現   マラルメ


             出現

   月は悲しんでいた。熾天使たちは涙して、
   楽弓を指に、おぼろげな花々の静寂のなかで夢見て、
   もの憂げなヴィオルから花冠が群れる蒼穹に滑りこむ
   清らかなすすり泣きを引き出していた。
   ―その日だった、きみの初めてのくちづけは祝福された。
   私の夢想は私を好んで苦しめ、
   後悔がなく苦い後味がなくても、夢の収穫が
   夢を摘み取った心に残している悲しみの
   香りに訳知りで酔っていた。
   それで私は彷徨っていた、古い舗石に目をしっかり向け。
   その時、髪に日の光を受け、通りで
   夕方に、きみは笑いながら現れた。
   私は輝く帽子の妖精を見たと思った。
   遠い昔、それは甘やかされた子供だった私の美しい
   眠りの上を通り過ぎていた。軽く握った両手から
   香る星々の白い花束をいつも雪と降らせて。
   
   


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